紀州材の特性1

粘り強い(強さの秘密1)

紀州材の曲げ強度試験を実施したところ、曲げヤング係数は木質構造設計基準を上回る測定結果となりました。

免震・耐震・制震技術

 

曲げヤング係数の測定結果(単位:kN/mm2)

  スギ 105mm柱角 スギ 210mmせい平角 ヒノキ 105mm柱角
紀州材 8.85(E90) 8.56(E90) 11.60(E110)
木質構造設計基準 7.0(E70) 7.0(E70) 9.0(E90)

耐える(強さの秘密2)

紀州材によるせん断強度試験を実施したところ、国土交通省の基準を上回る測定結果が得られました

せん断強度の測定結果

  スギ 105mm柱角
天然乾燥
スギ 105mm柱角
人口乾燥
ヒノキ 105mm柱角
紀州材 曲げ 5.67 5.47 7.84
紀州材 いす型 4.75 5.51 6.18
国土交通省基準 1.8 1.8 2.1

目込みの良さ(美しさの秘密)

○○○技術

紀州材は目込みが良いことから、美しい木目が出ます。
目込みの良さとはすなわち、年輪幅が細かいということです。

  スギ 105mm柱角 スギ 210mmせい平角 ヒノキ 105mm柱角
年輪幅 4.0 3.9 2.9
製材の
日本農林規格
6.0以下 6.0以下 6.0以下

腐りにくい(長持ちの秘密)

紀州ヒノキの心材部分には抗菌作用や耐蟻性のある精油成分(平均で木材重量の2%分相当)が含まれていることから、優れた耐久性能が発揮されるものと考えられます。
また、外材との比較による埋設試験(3年間)を実施したところ、ベイマツ、ホワイトウッドがシロアリの食害により心材部分が著しく劣化したのに対し、紀州スギ、紀州ヒノキはほとんど変化しなかったことが実証されています。

 

参考資料:木の国・和歌山 紀州材(和歌山県)パンフレットより